1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03806015
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Research Institution | NIHON UNIVERSITY |
Principal Investigator |
有賀 豊彦 日本大学, 農獣医学部, 教授 (50096757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 謙二 日本大学, 農獣医学部, 教授 (80058776)
桜井 英敏 日本大学, 農獣医学部, 助教授 (80059617)
熊谷 日登美 日本大学, 農獣医学部, 助手 (20225220)
関 泰一郎 日本大学, 農獣医学部, 講師 (20187834)
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Keywords | ネギ属 / ニンニク / メチルアリル〓ケ-スルフィド / アラキドン酸代謝 / フオスフオリパーゼ / トロンボキサン / アリイナーゼ / レクチン |
Research Abstract |
平成5年度は、下記の4項目について検討し、それぞれ有意義な結果を得た。 1、MATSの新規合成法として、ブンテ塩(CH_3-SSO_3-)を中間体として合成することにより、純度約60%の標品を得ることが出来た。しかしながら、本法は煩雑な操作が必要であるため、多量の無標識化合物を調製するには適当であるが、^<14>C-MATS調製にあたっては、多硫化ナトリウムを出発材料として用いる合成法に、液体クロマトを併用する従来の方法によった。 2、^<14>C-MATSのturnoverについて、家兎を用い検討した。^<14>C-MATSの胃内投与は、約90分で血中に放射活性の出現を見た。240分後の臓器分布は、肝、腎に多く、肺、膵、脾等は少なかった。また、吸収放射活性の約70%がこの時点までに尿中に出現した。 3、MATSが血小板アラキドン酸代謝系に及ぼす影響についてin vitro の実験で検討した。MATSは、phospholipase A_2及びCの活性に何等影響を及ぼさなかったが、cyclooxygenase,lipoxygenase 活性を抑制した。^<14>C-アラキドン酸の血小板ホモジネート中での代謝の結果も、MATSはTXB_2,12-HETE等の産生を減少させることを示した。 4、無臭ニンニクについて、通常のニンニクとの差異を検討した。レクチンの性質は、ニンニクとタマネギでは異なるが、数種の無臭物は、これらのいずれかに分類された。ニンニク alliinase cDNAを用いた Northern blottingから、検討したすべてのネギ属植物が2.2Kbのalliinase mRNA を持っていることが判明した。
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