2003 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄物処分場の粘土ライナーの設計パラメータの決定法に関する研究
Project/Area Number |
03F00047
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
日下部 治 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KHAN Mohammod Ruhul Amin 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 汚染濃度 / 移流 / 粘土ライナー / ごみ処分場 / 遠心模型実験 |
Research Abstract |
粘土層が持つ汚染物質の遮蔽能力の把握は,ごみ処分場の正確な設計をする際に非常に重要となってくる.また汚染物質の吸着は,汚染物質の拡散を防止する重要な現象である.本研究では,汚染物質の吸着や流出のプロセスを正確に調べることを目的としている. 本年度は,3種類の粘土(カオリン,ベントナイト,イライト)を使用して13ケースのカラム試験を行った.ここで,汚染物質を模擬する薬品として硝酸亜鉛を使用した.その結果,粘土内の亜鉛量は汚染源から離れるほど減少していた.一方,吸着量を調べるためバッチ試験を3種類の粘土について行った.3種類の粘土を比較すると,カオリンが低く,ベントナイトは高い亜鉛の吸着性をしめした.また,カラム試験から求めた吸着量とバッチ試験。結果を比較したところ,バッチ試験は汚染物質の遮断能力を過大評価する傾向にあることが分かった. 本年度の結果を踏まえ,来年度はドラム型遠心力載荷装置を用いて,実物と同レベルの応力レベルで汚染物質の移流・拡散現象を観察し,カラム試験などの室内試験結果と比較する.この実験では,カオリン粘土を遠心力場で自重圧密後,汚染物質に見立てた食塩水を粘土層表面に供給し,その移流・拡散現象を電気伝導度計で計測する.遠心模型実験を通し,汚染物質濃度,分子拡散係数,透水係数,間隙率,粘土層厚などのパラメータと汚染物質漏出量の関係の把握し、地下水汚染拡大の危険度評価のための入力パラメータの決定を目的とする.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] M.Tanchuring, R.A.Khan, O.Kusakabe: "Zinc sorption in clay using batch equilibrium and column Leaching tests. RMZ-Materials and geonvironment."RMZ-Materials and geoenvironment. Vol.50,No.1. 381-384 (2003)
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[Publications] M.Tanchuring, R.A.Khan, O.Kusakabe: "Sorption of zinc in bentonite, illite and kaolin clay using column leaching tests."19^<th> Annual International Conference on Soils, Sediments and Water. 20-23 (2003)