2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03F00130
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三輪 正直 筑波大学, 基礎医学系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孫 賓蓮(SUN B. ) 筑波大学, 基礎医学系, 外国人特別研究員
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Keywords | HTLV-1 / レセプター / sialic acid / neuraminidase / エンベロープ / バキュロウイルス / Glut1 |
Research Abstract |
1.糖鎖の末端にあるsialic acidを除くこと出来るNeuraminidaseでセルフリーHTLV-1を処理することにより、ウイルスの標的細胞への結合が10倍増加することが分かった。Neuraminidase処理はウイルスの膜タンパク質のsialic acidを除いたことがWestern blotで確認できた。しかし、標的細胞を処理しても、感染への影響は見られなかった。Neuraminidase処理によりウイルスの感染への促進はChargeの変化によりものではないととが分かった。このウイルス粒子と細胞との結合の増加は最近報告されたHTLV-1レセプターのGlut1との結合は促進している可能性がある。以上の結果を纏めて、論文投稿中である。 2.HTLV-1が標的細胞に吸着するメカニズムを解明するために、HTLV-1のエンベプタンパク質をバキュロウイルスエンベロープタンパク質と融合させ、バキュロウイルスの表面に発現させる方法を選んだ。HTLV-1のエンベロープ糖タンパク質cDNAをバキュロウイス発現系ベクターに導入し、発言ベクターを作製した。最近Glut1がHTLV-1のレセプターであることが報告された。私達も高効率セルフリー感染系を使って確認したところ、GlutはHTLV-1の感染へ大きく影響することが確認できた。Glut1はグルコースが細胞膜を通過して細胞内に取り込まれるグルコーストランスポーターである。Glut1の糖鎖修飾はグルコーストランスポーターの活性へ大きく影響することが報告された。現在、Glut1の糖鎖修飾はHTLV-1の感染へどのように影響するかを調べている。
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Research Products
(1 results)