2003 Fiscal Year Annual Research Report
日本とインドの高齢者の社会経済活動、生活行動、及び健康に関する比較研究
Project/Area Number |
03F00167
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
嵯峨座 晴夫 早稲田大学, 人間科学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KUMAR A. 早稲田大学, 人間科学部, 外国人特別研究員
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Keywords | インド / 高齢者 / 高齢者の健康 / 農村高齢者 / 高齢者の生活 |
Research Abstract |
早稲田大学人間科学研究科が受け入れた、外国人特別研究員Dr.Alok Kumarが平成15年11月23日に来日し、同年11月から上記の研究課題の実施に着した。研究計画は、主として以下の四点に関する課題を設定した。すなわち、(1)日本とインドの人口高齢化についてのマクロデータの収集を図り、その分析を行うこと、(2)日本における、高齢者の調査データの収集を行うこと、(3)日本における、社会福祉施設の見学を行い、可能な限り高齢者とのインタビューを実施すること、(4)Dr.Alok Kumarがインドのウッタル・プラデシ州の農村部で実施した、高齢者調査データの分析を行うことを課題として設定し、調査研究を進めてきた。その結果、(1)については日本人口の高齢化についての最近までの各種データの収集を行った。(2)については既存の調査報告書の収集をはかるとともに、平成16年1月には別途嵯峨座晴夫が代表者として科研費の助成をえて実施した所沢市の「高齢者の生活と居住形態に関する調査」に協力し、質問を9項目追加してデータの収集を行った。(3)については平成16年3月に岡谷市の社会福祉施設の見学を実施した。(4)についてはインドの農村調査データを用いてペーパー(ALOK KUMAR, H.SAGAZA, and K.N.S.YADAVA, ELDERLY : Demographic Profiles and Related Issues in Rural Northern India.)を作成・発表した。 なお、平成15年11月末のアジア・オセアニア国際老年学会の総会において嵯峨座とクマールはそれぞれ日本とインドの高齢者に関する研究発表を行った。同年12月には大阪で開催されたインド人口に関する国際ワークショップに両名は参加し、日本とインドの研究者との交流を図った。
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