2003 Fiscal Year Annual Research Report
コ・ハウジングの日韓比較研究 -東アジア地域における住民主導型住宅の可能性-
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03F00182
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小林 秀樹 千葉大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JUNG Ji?Young 千葉大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | コ・ハウジング / 運営・管理 / 住民主導型 / コーポラティブ住宅 / 韓国:日本:欧米 |
Research Abstract |
本年度の後半は、韓国のコ・ハウジングのデータ、日本と北欧のコーポラティブをどの既往研究データの分析及び研究方針を確定するためのフィールドワークの予備調査を行うことを目的として研究を遂行した。 具体的にはコ・ハウジングにおける入居前の設計から完成までのプロセス、入居後のコミュニティ形成の管理上の課題などを重点的に分析し考察を行った。併せて、次年度のフィールドワークのための予備調査を行った。 1.日韓におけるコ・ハウジングのニーズに関する基礎的なデータ調査と現状を把握 日韓両国の既往研究から、時代の変化によって「共同」「協同」の意味はどのように捉えられたのか、また既存のコ・ハウジングの居住者たちはどのような意味で参加(あるいは、参与)を求めていったか、参加のニーズとは具体的に何か、などについて把握した。また、コ・ハウジングの先進的事例(アメリカのコーポラティブハウジングとスウェーデンのコレクティブハウスなど)について、文献や事例を通して、住民が主体となった事業制度・方法などを考察した。 2.予備調査 フィールドワークの予備調査地として、都住創が提案した関西地域の都心型コ・ハウジング5件、奈良で初めて造られたコーポラティブ住宅「つなね」、公団と連携し造られた京都市の「ユーコート」、関西での初のスケルトン定借事業の「塚口コーポラテイブハウス」、宇治市のタウンハウス型の「あじろぎ横丁」を訪問し、専門家や居住者からヒアリング調査を行った。これらのコ・ハウジング住宅は、住民自らが主体的に自主管理を行っているところが多く、近隣や地域とのコミュニティも継続していることが分かった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 丁 志映: "韓国における老人の健康状態による新しい集住環境に対する志向-共同生活と共有空間を中心に-"日本建築学会関東支部研究報告集. 74. 45-48 (2004)
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[Publications] 丁 志映, 小谷部育子, 小林秀樹: "空間構造の変容からみる集住環境計画に関する研究-韓国都市部の家族のケーススタディー-"日本女子大学大学大学院紀要(家政学研究科・人間生活学研究科). 10. 69-77 (2004)