2003 Fiscal Year Annual Research Report
20世紀モンゴル・ウランバートルの都市形成史-仏教中心の遊牧都市から国民国家の定住都市への変容過程-
Project/Area Number |
03F00183
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤森 照信 東京大学, 生産技術研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BAO Muping 東京大学, 生産技術研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 都市空間構造 / 遊牧都市 / 都市形成史 |
Research Abstract |
本年度は以下の研究を実施した。 (1)東京、京都、神戸、大阪でモンゴル及びウランバートルの都市、建築、歴史、仏教などに関する史料、文献を収集し、日本における関係資料データベースを作成した。そのデータベース等に基づき日本、モンゴル、中国、ロシアに所在する都市史に関する文献目録を作成し、既住研究について明らかにした。 (2)20世紀10年代まで続いていた遊牧都市イヘ・フレー(ウランバートルの前身)の都市空間構造、住宅地の敷地割りの構成及びその原理を地図、絵図を利用しながら現地調査を行い明らかにし、また、遊牧民の移動生活慣習に関するアンケート調査及びその統計を実施した。 (3)1:1000のウランバートル都市航空地図に基づき、1920年代以降の近代的な都市空間構造を分析し、その構造を解明した (4)モンゴルでの建築組織、建築教育の成立過程、さらにソ連をはじめ、東ヨーロッパ、中国内モンゴル自治区の建築設計者、技術者との交流などについての調査を行った。 (5)東京で開催された国際シンポジウム「アジアの都市遺産とその保存」での研究発表及び、中国雲南省昆明市で開催された「東アジア中央アジア歴史会議」においての研究発表、同時に北京で20世紀初めのモンゴルに関する史料収集を行った。
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