2003 Fiscal Year Annual Research Report
胎盤成熟間葉系由来幹細胞の確立と内胚葉派生細胞への分化系の開発
Project/Area Number |
03F00352
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
岩下 光利 杏林大学, 医学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KABIR Salmani Maryam 杏林大学, 医学部, 外国人特別研究員
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Keywords | stem cell / oct-3 / 4 / SSEA-1 |
Research Abstract |
胎盤内のstem細胞の存在の確認を行った。まずは基礎段階として、ステージ特異的な採取が容易なマウス胎盤を用いて、現在、ES(胚性幹)細胞のマーカーとして確立されているOct4及びSSEA-1抗原陽性細胞の存在を検討した。妊娠8.5日のC57BL16マウス子宮を摘出し、Oct4及びSSEA-1抗体を用いて免疫蛍光二重染色を用いて検討した結果、妊娠子宮の脱落膜部の1%に二重染色された幹細胞と考えられる細胞が確認された。また、人工妊娠中絶時に同意のもとに採取した妊娠初期絨毛を材料として、同様にOCT4,SSEA-3染色を行ったところマウスと同じく脱落膜部に二重染色された幹細胞が観察された。現在、幹細胞の出現が、母体側要因なのか、胎児側要因なのかを確認するために偽妊娠妊娠マウスを作成中である。
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[Publications] Kabir-Salmani M, Shiokawa S, Iwashita M: "The role of a5b1 integrin in the IGF-I-induced migration of extravillous trophoblast cells during the process of implantation."Mol Hum Reprod. 10. 91-97 (2004)