2003 Fiscal Year Annual Research Report
バングラデシュにおける口腔癌症例からのHPVの感染状況及びp53、nm23H1の発現状況の解析
Project/Area Number |
03F00353
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
安田 元昭 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HAQ KHAN MAHFUJUL 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 頬粘膜癌 / バングラデッシュ / HPV / p53 / nm23H1 |
Research Abstract |
平成15年度においてはHPVDNAアレイシステムの適正化およびこれを用いたバングラデッシュ頬粘膜癌症例の解析を行った。 1.HPVDNAアレイシステムの適正化 各パピローマゲノムは相同性が高く、従来のハイブリダイゼーション法では各々のプローブが他の型のゲノム配列を認識してしまうことが多かった。平成14年度に試作したプロトタイプのアレイシステムでは 6,11,16,17,18,20,21,30,31,33,34,35,39,40,42,45,47,51,52,53,54,55,56,58,59,61型のヒトパピローマウイルスゲノムをバックグラウンドなしに判別することを目標としたが、51型のヒトパピローマウイルスのスポットがクロスハイブリダイゼーションすることが判明した。システムとしての完成度を考慮し51型を本システムから削除した。 2.HPVDNAアレイの検出感度評価 子宮頚部細胞のサンプルを従来型のnested PCR法における検出法と感度比較を行った。いずれの症例においても検出率に差は認められずHPVDNAアレイではより多くの型に対応できることが明らかとなった。 3.HPVDNAアレイによる臨床材料の解析 バングラデッシュ症例漸80症例中、HPVDNAアレイシステムにて陽性と考えられる症例は認められなかった。一方、nested PCR法では1例のみから11型HPVと思われるバンドが検出された。 4.p53、nm23H1の解析 採取したサンプルの保存状態が適切ではなかったためこれらについての解析はできなかった。
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