2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03F00366
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
福山 秀直 京都大学, 医学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TSYTSAREV Vassiliy Yurievich 京都大学, 医学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | オプティカルイメージング / 機能的磁気共鳴画像 / VSD |
Research Abstract |
近赤外線によるオプティカルイメージングを用いた脳機能計測をする準備実験として、機能的磁気共鳴画像法による研究については、言語と歌に対する脳活動の計測を開始した。これは、非言語的な音楽と音楽的でない言語情報との脳内での情報処理過程を比較するという研究である。実験は進行中であるが、現段階での中間報告では、大脳皮質での言語と歌によるう活性化の部位は異なっている結果が得られている。言語と音楽のサウンドファイルを被験者に提示するための、特殊なソフトウェアを開発し、SPM2環境の元で使用できる形に変更したソフトウェアを改良して作成した。こうした手法を応用することで、内因性シグナルのオプティカルイメージングが可能になると考えられる。また、聴覚的空間の中での言語と歌の音源推定に関する研究も開始した。機能的磁気共鳴画像法と内因性シグナルのオプティカルイメージングを組み合わせて比較することによって、その脳内情報処理の意義が解明されると期待される。 動物実験を行う環境を整備するために、電位感受性色素(voltage-sensitive dye : VSD)の開発を行っている。ネコ大脳皮質での近赤外線を用いたオプティカルイメージングを行うためには、VSDを新たに開発することはきわめて重要である。また、ヒトでの研究と動物実験を組み合わせることで、より詳細な大脳皮質内の情報処理が明らかになる。また、この研究を円滑に遂行する目的で、国立ソウル大学の生物物理学科での研究調査を行った。
|