2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03F00707
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Host Researcher |
石澤 伸夫 名古屋工業大学, セラミックス基盤工学研究センター, 助教授
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Foreign Research Fellow |
NORBERG Stefan Tommy 名古屋工業大学, セラミックス基盤工学研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | 電子密度分布 / 強誘電体 / 機能性無機化合物 / KTP / 放射光X線回折 / 結晶学 |
Research Abstract |
KTiOP04(KTP)を代表とするKTP型強誘電体の単結晶の電子密度分布を放射光を利用した単結晶X線回折法によって求め、強誘電性の起源を化学結合の変化の観点から考える。具体的には今までに合成を進めてきたCsTiOAs04、およびCsを他のアルカリ金属で置換した単結晶を溶液法で合成し、つくばのフォトンファクトリーのビームライン14Aに設置された水平型高速四軸回折計を用いて回折データを種種の温度で測定し、電子密度分布解析を行う。得られた結果から化学結合の温度変化を調べ、密度汎関数法によって計算される結果との比較を行い、物性との関連を考察する。現在、実験室系光源を用いた2次元検出器回折計を用いてKTP関連結晶の評価を行っている。また、新しい結晶化学的考察法からKTP系新規強誘電体材料の開発と設計を行い、その結果に基いて新規結晶の合成を開始した。研究は順調で、平成16年度には放射光を利用した精密構造解析実験が行われる予定である。今までの成果を平成16年6月に開催されるアジア結晶学連合会議(AsCA04)で発表をする予定である。
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