2003 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリート中の鉄筋腐食と耐久性改善へのセメント添加物の効果に関する研究
Project/Area Number |
03F00806
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
大津 政康 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ISMAIL M. A 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | 電気化学計測 / 鉄筋腐食 / セメント添加物 / アコースティック・エミッション(AE) |
Research Abstract |
本年度は、以下のような項目について検討し、成果を得ることができた。 1.AE法を用いた鉄筋腐食の早期判定法の開発 AE法による連続監視により、鉄筋腐食過程の早期判定が可能と考えられることから、腐食生成過程でのAE計測を実施し、早期判定への手順を検討した。AE計測については、実験装置は整備されていたが、鉄筋腐食の電気化学的な計測が不可欠なことが判明し、これについての実験システムを検討することになった。さらに,これらの電気化学的な計測とAE計測結果との対応については,文献調査を実施した。その結果,海外を含めてかなり業績は少なく,本研究室の成果が最新と言えることが明らかになった。 2.セメント添加物の腐食抑制効果の評価に関する研究 セメント添加物により腐食抑制効果のあることが知られている。そこで、メタカオリン系の添加物による腐食抑制効果の実証実験に関する資料収集を実施した。この実験では、連続浸漬実験を始めとして塩分浸透解析が必要であり、定量的な塩分濃度と腐食過程の関係の解明を試みた。これに関しては,塩分滴定法が有効であり,そのための機器は既往の備品として整備されていることが確認できた 3.セメント添加物のAE発生特性に関する研究 対象とする添加物により構成されたコンクリートのAE発生特性を明らかにする目的で,実験を開始した。これには,AE波形パラメータの分析が不可欠であることより,各種のパラメータと発生機構の関係についての文献調査も追加した。 以上の研究成果については、平成16年度に土木学科全国大会,イタリアでの国際会議等で公表の予定である。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] M.A.Ismail, M.Ohtsu: "Monitoring Corrosion Rate of Concrete by AC Impedenace Spectroscopy"Proc.of 11^<th>th International Conference on Fracture, Turin,3/20-25,2005. (発表予定). (2005)