2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03F02361
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大須賀 篤弘 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ANAND Venkataramanarao Govindan 京都大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | ポルフィリン / 環拡張ポルフィリン / 芳香族性 / 金属錯体 / サイズ選択合成 / ヘキサフィリン / オクタフィリン |
Research Abstract |
環拡張ポルフィリン化学の展開として、昨年に引き続き、1,4-フェニレン架橋のデカフィリンやオクタフィリンの合成を行った。1,4-フェニレン架橋ジピロメタンとトリピランを反応させ、DDQで酸化すると[46]デカフィリンが7%の収率で得られた。この[46]デカフィリンは、DDQで酸化すると[44]デカフィリンへと定量的に酸化される。これら二つのデカフィリンの単結晶X線構造解析にも成功した。興味深いことに、[46]デカフィリンは部分的な環電流を示すが、[44]デカフィリンは環電流をまったく示さない。続いて、1,4-フェニレン架橋のデカフィリンとジピロメタンの反応により、1,4-フェニレン架橋やオクタフィリンを低収率ながら、得た。2種類の化合物が得られたが、メチン部が2カ所酸化されずにsp3炭素のままで残っていることが、判明した。フェニレン架橋部がキノジメタン構造を取っていることが示唆され、非常に興味深い。
|
Research Products
(20 results)
-
-
[Journal Article] Directly meso-meso Linked Porphyrin Rings : Synthesis, Characterization, and Efficient Excitation Energy Hopping2005
Author(s)
Y.Nakamura, I.-W.Hwang, N.Aratani, T.K.Ahn.D.M.Ko, A.Takagi, T.Kawai, T.Matsumoto, D.Kim, A.Osuka
-
Journal Title
J.Am.Chem.Soc. 127
Pages: 236-246
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-