2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03F03103
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 一三 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SADYKOV Marat 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 制限修飾系 / 遺伝子増幅 / 遺伝子水平伝達 / 利己的遺伝子 / 枯草菌 / 細菌ゲノム / 細胞死 / 自然形質転換能 |
Research Abstract |
制限酵素修飾酵素の遺伝子は、ウイルスのような「利己的な動く遺伝子」としてふるまう証拠を、ホスト研究室は蓄積してきた。本研究者は、枯草菌染色体上にある順向き繰り返し配列に挟まれたBamHI制限修飾遺伝子が、タンデムに自己増幅する現象を発見して既に報告した。これは、上の仮説を強くサポートするものであった。この制限修飾遺伝子の自己増殖を、それらの利己的な動く遺伝子としての振る舞いに関連づけるべく、次の研究を行った。 (1)制限修飾遺伝子の増幅と伝達の関連。 この増幅が、制限修飾遺伝子の自然形質転換(DNAの取込みと組み込み)に因る広がりに貢献するか否かを検討するために、遺伝的に標識した枯草菌株を構築した。 ドナーは、インターナルコントロールのマーカー遺伝子と非増幅あるいは増幅のBamHI制限修飾遺伝子を持つ。レシピエントは、独自のマーカー遺伝子とBamHIの対立遺伝子を持つ。 この株を使って形質転換を行い、予備的な結果を得た。 (2)制限修飾遺伝子の増幅の検出系。 制限修飾遺伝子の増幅を検出するために、次の系を構築した。 (2-1)ドット・ブロット。感度および精度を検討した。 (2-2)サザーン解析。精度の高い定量ができた。 (2-3)蛍光レポーター。菌株を構築した。 (3)大腸菌での増幅検出系。大腸菌で増幅を検出する系を構築した。 (3-1)ドット・ブロット。感度および精度を検討した。 (3-2)サザーン解析。精度の高い定量ができた。
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Research Products
(1 results)