2004 Fiscal Year Annual Research Report
中国商業銀行における信用リスクポートフォリオ管理システムの構築に関する研究
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03F03179
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
清水 啓典 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LIANG Q 一橋大学, 大学院・商学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 信用測定 / 主成分分析 / ロジステック回帰分析 / デフォルト回復率 / ロス相関 |
Research Abstract |
去年において行われた研究は下記の通りである。1)主成分分析(PCA)とロジステック回帰モデル(LRM)の構築。中国の上場企業のデータが高い相関と高い次元を有するという特徴を考慮に入れ、主成分分析とロジステック回帰モデルとを結合するという新しいアプローチを取り入れ、中国の上場企業のデフォルト率(EDP)を推定する。実証分析の結果によって明らかにされたように、この新しいアプローチはより安定で、強健で、信頼できる結果が出される。従って、より良い信用警告能力を持ち、特にサンプル以外の企業の不履行予測に適する。2)デフォルト回復率(DRR)とその特徴で、DRRとEDPとの関係と信用リスクモデルに与える効果の分析。DRRは信用リスクの推定と価格づけにおいて重要な役割を果たしている。が、今まで金融モデルの分野においても実証分析の分野においても重要視されていなかった。しかし、実証分析はDRRが変動のある変数だけでなく、EDPにマイナスの相関を持ち、独立していない変数であるということを明らかにした。これらの特徴を考慮に入れ、Gupton(1997)に従い、動学のDRRとEDPとも利用し、モデルを構築し、信用リスクを計算する。3)二つの信用資産のロス相関を評価する資産相関記述方法の研究と企業の資産に関しての収益率を使い、代理測定のプロセスの研究。DRRとEDPとは信用ロス相関に影響を与える。しかし、DRRのロス相関に与える影響は比較的に小さいので、信用ロス相関の推定は二つの企業の貸付が満期する時点においての企業間のEDPの推定に同等する。この考え方をベースに、エクェティ/アセット価値モデルを作り、信用ロス相関と企業不履行相関との間の関係をモデル化する。そのモデルは理論上もう中国の商業銀行の信用リスク測定に適用されていた。
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Research Products
(3 results)