2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03F03194
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
萩原 薫 大学共同利用機関法人, 高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
YAN Qi-shu 大学共同利用機関法人, 高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | ゲージ対称性の破れ / ヒッグス機 / カイラル理論 / 電弱精密実験 / LEP2 / テヴァトロン / LHC / リニアコライダー |
Research Abstract |
素粒子物理学の現在最も重要な課題は、ゲージ対称性を自発的に破る機構を明らかにすること、より一般的には対称性の破れの物理を支配する原理を探ることである。電弱ゲージ対称性を破る機構の研究が重要なのは、それを導く幾つかの理論的アイデア、テクニカラーやリトルヒッグス、超対称性標準模型における輻射補正による対称性の破れのアイデア等が存在し、且つそれらをテスト可能な高エネルギー加速器(LHC)が建設中だからである。 ヤン博士は、電弱統一理論の対称性の破れの効果を模型に依らずに記述する枠組みである電弱カイラル理論を発展させ、高次効果の計算により質量次元4のオペレータの係数を含んだ繰り込み群方程式を導いた。本研究ではまず、1ループの繰り込み群方程式を、標準模型より簡単なSU(2)ゲージ模型について詳細に検証し、ヒッグスボソンの敷居効果等を評価した。得られた理論的結果を、インド、デリー大学のDutta博士、萩原、ヤンの共著論文として発表し、専門誌Nuclear Physics Bに掲載された。 続いて、繰り込み群方程式のSU(2)XU(1)標準模型への拡張を行い、カイラルゲージ理論の高次元オペレータに対する1ループ補正を含めた理論的枠組みに基づいて、電弱精密実験による制限、現在までのLEP2やテヴァトロンによる弱ゲージボソン自己結合測定による制限を系統的に求める試みを進めている。
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Research Products
(1 results)