2004 Fiscal Year Annual Research Report
GPS時刻同期位相計測装置による電力系統動特性監視システムの研究
Project/Area Number |
03F03227
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
三谷 康範 九州工業大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HONGESOMBUT Komsan 九州工業大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | GPS / 電力系統解析 / 同期位相計測 / modelica言語 / 電力系統モデル / シミュレーション |
Research Abstract |
西日本6OHz系統の8箇所に設置した位相計測装置から得られるデータに基づいて電力系統の広域の動揺特性を解析する手法について検討を行った。これと並行して、実測結果の物理的解釈およびモデルに基づく電力系統安定化制御の構築を行うことを目指して、電力系統の動特性モデルの構築とシミュレーション手法の検討を行った。シミュレーション手法としては、任意の系統構成や系統制御系を柔軟に扱うことができるmodelica言語に着目して、電力系統解析の方法を構築した。また、これと併せて、実系統の解析のためのツールとして知られている東京電力(株)の電力系統シミュレーションプログラムMidfielder(旧名称IMPACT)で解析するためのデータ変換の自動化を図った。 一方、GPS時刻同期位相計測装置を用いた電力系統解析に関する具体的な研究項目として、(a)電力系統の動特性解析手法・系統安定化手法の確立、(b)タイの電力系統を対象とした位相計測の実施、(c)タイの電力系統を対象とした系統動特性解析の実施、を行った。こうした中で、平成16年12月26日にはスマトラ沖地震と地震に伴う津波の影響により、タイの電力系統においても負荷脱落等により少なからぬ動特性上の影響を受けた。このときの系統動揺特性も記録されたために、実測結果に基づいて電力系統の動揺の様子を詳細に解析することができた。電力系統動特性解析の結果を受けて、動揺モデルの構築とこのモデルに基づく系統安定化の方法についてPSS (Power System Stabilizer)の設計方法を検討した。
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Research Products
(4 results)