2004 Fiscal Year Annual Research Report
固体可燃物の熱分解機構と区画火災におけるバックドラフトの発生機構
Project/Area Number |
03F03246
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
長谷見 雄二 早稲田大学, 理工学術院(理工学部), 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WENG Wenguo 早稲田大学, 理工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 区画火災 / バックドラフト / 火炎伝播 / 火炎合流 / 数値流体力学 / LES |
Research Abstract |
火災拡大及び区画火災性状を、燃焼物の物性と燃焼の基礎的機構に基づいて説明するモデルを構築する一環として、以下の項目について研究を実施した。主な成果については、次ページに示す諸論文及び国際シンポジウム等に報告した。 (1)火災拡大の主要な過程である火炎の伝播・合流現象に関する理論・数値モデルを構築し、火炎合流については、プロパン及び木材クリブを燃料とする模型規模の実験との比較により、モデルの妥当性をほぼ検証できた。この成果に基づき、水平面上に全体としては正方形に広がる燃焼領域を想定し、火源の数、発熱速度、火源間の隙間の大きさをパラメータとして、火炎合流の生じる限界条件、火炎合流が火炎高さ・温度分布に及ぼす影響を明確化した。また、プロパン等の拡散型バーナーの方が木材クリブよりも合流が起こり易いという実験的事実についても、燃料噴出面付近への酸素の供給の程度が燃焼に及ぼす影響が拡散型バーナーと木材クリブによって異なることに原因があることを明らかにした。 (2)火炎伝播についても、過去の実験と定性的に良い一致を示す結果が得られたが、モデルの入力条件として必要なパラメータの一部に、実験では把握されていなかったものがあったため、厳密な検証を行うための実験計画を改めて検討して、実験装置を設計し、その基本部分を製作した。 (3)区画内での火災拡大と区画からの火炎噴出に至る過程での可燃ガス・酸素の混合と反応機構を巨視的に把握するための実験計画を検討し、実験装置を設計した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Experimental Study on Merged Flame from Multi-fire Sources with Propane and Wood Crib2005
Author(s)
Kamikawa, D., Weng, W.G., Kagiya, K., Fukuda, D., Mase, R., Hasemi, Y.
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Journal Title
Combustion and Flame (In Press)
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