2004 Fiscal Year Annual Research Report
電気・電磁探査法を用いた不発弾(UXO)の3次元イメージング
Project/Area Number |
03F03250
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
牛島 恵輔 九州大学, 工学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GAD EL-QADY 九州大学, 工学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | UXO探査 / 地雷探査 / 環境物理探査 / TEM法 / 電気探査 / ハイブリッド探査 / 携帯型探査計 / 3次元分布 |
Research Abstract |
地雷や不発弾(UXO)など地下浅部の埋没異常体を高精度に探査するための物理探査の方法が切望されている。従来は、磁性地雷を探知する目的で磁気探査法が適用され、金属地雷を探査する目的で電磁法が適用され、それ以外の地雷を探査するためには、地中レーダ(GPR)探査法が応用されている。しかし、いずれの手法も短所および探査限界があり、市販の調査機器を使用することができない現状である。このため、著者らはマクロな概査的手法とミクロな精査法とを併用して、地下浅部の地雷を漏れなく探査できるハイブリッド地雷探査シズテムを研究開発した。すなわち、まず広範囲に分布する不発弾等を安全かつ高速に探査するための物理探査法として、種々のループを試作して空中から時間領域電磁法を実行できるシステムを開発した。このTEM法のセンシングシステムと3軸方向の磁気傾度を計測することにより、金属地雷であれば漏れなく探知できることを確認した。次いで、地雷の材質および埋没深度を推定するために電気探査の原理を応用した携帯型地雷探査計を発明した。 このように原理の異なる種々の物理探査法を併用して総合的に解釈することにより、UXOの空間分布のみならず材質も診断できることを確かめた。
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Research Products
(6 results)