2004 Fiscal Year Annual Research Report
東北日本山地およびネパールにおける地すべり性斜面の危険度評価
Project/Area Number |
03F03256
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
宮城 豊彦 東北学院大学, 文学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GYAWALI B.P 東北学院大学, 文学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 地すべり災害 / 地すべり地形 / 危険度評価 / 東日本 / ネパール / 新潟県中越地震 / 空中写真判読 / AHP |
Research Abstract |
外国人特別研究員が来訪してから、既に15ヶ月ほどが経過したが、本人はほぼ毎日研究室で研究に精励している。 このかん、研究計画に則り、空中写真判読による地すべり地形の危険度判定技術を習得し、更に、地すべり地形危険度評価の際に極めて重い得点が与えられるキレツについて、その形状や密度と地すべり活動度との関係を明らかにすべく分析を進めている。図らずも、昨年10月末に、新潟県中越地震が発生し、その際極めて多数の地すべり災害が生じた。この災害に際しては、高解像度の空中写真やレーザーデータなどの取得が可能であったため、これらの最新情報を分析材料に加えて、地すべり地形の危険度評価手法を精度の高いものに改良すべく、研究を続けている。この間、昨年12月には、申請者らフィールドの一つとしている北部タイを事例とする現地見学会を、日本地すべり学会とタイ国土地開発局との共催で実施した。また、ネパールヘの現地調査を実施した。ネパールは一部政情不安定であり、広範囲の調査は実施できなかったが、カトマンヅ盆地周辺の地すべり災害調査、現地研究者との情報交換などが行われた。なお、これらの意見交換を踏まえて、本年9月にはカトマンヅにおいて国際斜面災害シンポジウムが開催される。
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Research Products
(3 results)