2004 Fiscal Year Annual Research Report
規則性ミクロポーラス材料による形状選択的触媒に対する超臨界流体の応用
Project/Area Number |
03F03289
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
杉 義弘 岐阜大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GUNDA Kamalakar 岐阜大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | メソポーラスシリカ / 遷移金属 / ヘック反応 / キノリンイミン配位子 / キノリンイミン-遷移金属錯体 / ヒドロアミノ化 / ゼオライト / N-フェニル-β-アラニン |
Research Abstract |
2003年11月29日から2005年11月28日まで外国人特別研究員として当研究室に在籍し、ミクロポラス材料の合成及び触媒反応への応用に関する研究を従事してきた。以下滞在中に行った研究概要を記す。 1)メソポーラスシリカ担持ヘテロポリ酸の触媒機能に関する研究 メソポーラスシリカに担持したヘテロポリ酸、特に燐タングステン酸の触媒機能を芳香族炭化水素のベンジル化反応において検討した。特にメソポーラスシリカに担持することにより、単独で用いたときより活性が2-3倍高くすることをみいだした。このことは、高表面積のメソポーラスシリカに担持することによりヘテロポリ酸の分散度が向上したことによると考えられた。また、本触媒は、回収再使用が可能であり、回収による活性低下は特に認められなかった。現在この結果を論文としてとりまとめつつある。 2)超臨界二酸化炭素流体中におけるフェノールのt-ブチル化反応 超臨界二酸化炭素を反応媒体とするフェノールのt-ブチル化を検討したところ、2,4-ビス(t-ブチル)フェノールの収率が、最大80%にも達した。この反応は常圧窒素気流中における反応よりも活性が大幅に高くなった。触媒としてはH-FAUが最も高く、H-BEA, H-MORでは活性が低かった。この後触媒種の検討を行うと共に、ChemCommun.への投稿に備え、データの取得と確認を行っている。
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