2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03F03337
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
唐澤 豊 信州大学, 農学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BENNETT Darin Chris 信州大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 成鳥ダチョウ / 窒素要求量 / タンパク質栄養 |
Research Abstract |
ダチョウは草食性であり,高繊維飼料をよく利用することが知られているが,窒素の維持要求量については報告がほとんど無い.しかしいろいろの鳥類の窒素要求量についてのデータからダチョウの維持窒素要求量は1日に20.8g,内因性の窒素ロスは1日あたり3.9gと推定することができる. そこで本研究では,その仮説が正しいかどうかを検証するために,成鳥のダチョウにおける維持窒素要求量を定量的に調べた. ダチョウにはCP含量7.5〜15%(いずれも18kJ/g,15%繊維含量)の4種類のペレット飼料を不断給与し,窒素の出納試験を行った.3羽のメス成ダチョウを実験に使用し,実験飼料を給与開始してから10日間を予備飼育期間としその後5日間本実験期間として繰り返し3羽のダチョウを用いた.実験期間中には毎日全糞尿を採集し分析に供した.窒素の測定はKjeldahl法によって行った. その結果,体重,飼料摂取量及び排泄物の湿重量と乾物重量は飼料のタンパク質含量の影響を受けず,この条件下で,維持窒素要求量は1日あたり18.3g,内因性窒素ロスは20.0gであった. この値を求めるために測定した排泄物中の窒素量は,糞尿乾燥処理中の損失量を考慮しなかったし,産卵状態も考慮しなかったため,損失量の多寡を今後確認する必要があるものの,本実験で得られた結果からメス成鳥ダチョウの維持窒素要求量は当初の推定値と異なり1日あたり18.3gで,内因性窒素ロスは20.0gと推定される.
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Research Products
(1 results)