2004 Fiscal Year Annual Research Report
農業現場での栽培情報センシングとその解析システムの構築
Project/Area Number |
03F03734
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
橋本 篤 三重大学, 生物資源学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAHMAN MD MIZANUR 三重大学, 生物資源学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 農業 / 栽培情報 / センシング / フィールドサーバー / MetBroker / 色彩 / 蛍光X線分光 / 中赤外分光 |
Research Abstract |
安価な圃場モニタリング装置であるフィールドサーバを利用し、ネットワーク環境の異なる圃場モデルを想定した上で、それぞれに最適な圃場気象環境モニタリングを提供する装置、およびアプリケーションを開発した。モデル1は、ブロードバンド接続可能場所から近距離にフィールドサーバを設置する場合を想定し、LANの接続形態を有線にした。モデル2は、ブロードバンド接続可能場所から有線接続が不可能な距離にフィールドサーバを設置する場合を想定し、LANの接続形態を無線にした。モデル3として、インターネットに接続できず、LAN環境もない場合にフィールドサーバを設置することを想定した。このモデルには周辺機器としてPoE (Power over Ethernet)装置とフィールドサーバゲートウェイを付属した。またフィールドサーバゲートウェイはOSがLinuxの小型コンピュータであり、Windowsとのファイル共有機能をもたせた。データ収集に関しては、フィールドサーバゲートウェイにおいてPerlソフトを稼動させることで、1分毎に取得しデータを蓄積させた。データ回収は後日、ノート型PCを携帯してフィールドサーバ近くまで車などで行き、無線LANを利用して行った。フィールドサーバのWebページから取得するデータはHTML形式であり、計測データを応用的に利用できないので、CSVファイルに変換した。その処理では、テキスト処理に優れるPerlを用いて取得データを加工するソフトを作成した。結果データは1分毎のファイルと、それらをまとめた1日毎のファイルとして作成・保存した。また、計測データを一般の人がWebブラウザを利用して見ることができるよう、CSVデータを用いデータ表示を行った。一方、各種センシング情報を関係づけるためには、栽培条件による植物体の応答を把握する必要がある。そこで、インターネット対応型の人工栽培装置を用いた栽培技術について検討し、トマトの生育実験に成功した。
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Research Products
(1 results)