2004 Fiscal Year Annual Research Report
対人関係に起因したストレスフルなイベントに対するコービングに関する研究
Project/Area Number |
03J00077
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
加藤 司 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | ストレス / コーピング |
Research Abstract |
対人ストレスコーピングは、対人関係に起因して生じるストレスフルなイベントに対する対処行動(コーピング)を意味する。ストレス研究では、コーピングの選択によって、個人のストレス反応の表出に異なりがあることが知られている。そのことから、対人関係においても、コーピングの選択がストレス反応の表出に関与していると考えられている。 これらのことから、本年度は、対人ストレスコーピングの選択がストレス反応に影響を及ぼす過程を明確にするための基礎的研究を行った。その結果、対人ストレスコーピングの選択が、その後のストレス反応の表出に関与していることが明らかになった。対人関係に限定したコーピングの研究は、国内外を通じて、報告者以外になされておらず、意義のある研究成果がみられた。これらの研究は、日本心理学会、日本教育心理学会、日本健康心理学会、日本社会心理学会などの学会において、発表された。さらに、国際学会においても、発表された。 これらの学会発表に加え、心理学評論(心理学評論刊行会)、心理学研究(日本心理学会)、社会心理学研究(日本社会心理学会)、教育心理学年報(日本教育心理学会)などの学術雑誌に、研究成果を報告し、これらの学術雑誌に論文が掲載された。さらに4篇の学術論文を投稿しており、現在審査中であり、来年度には掲載される予定である。本年度は、特に、学術雑誌への学術論文の投稿および掲載に力を入れ、その成果が実際の形となりあらわれたと感じている。
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Research Products
(5 results)