2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J01065
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
松坂 要佐 早稲田大学, 理工学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | グループ会話 / マルチモーダルシステム / ターンテイク |
Research Abstract |
本研究においては、グループ会話におけるターンテイクの規則の詳細化を行うために、以下のような手段を用いる。1.対話コーパスの収集、2.ターンテイク規則にかかわる仮説の設定と統計的検定、3,ターンテイクのモデル化とモデルパラメータの統計的推定、4.モデルの予測による情報エントロピーの減少量の計数。それら手段を用いて、以下に挙げる事項を明らかにする。観察者の振る舞いがターンテイクの決定に与える影響、ターンテイクが可能となる状況の役割依存性、発話者の視線行動における他者選択のルールの適用箇所。それら事項を明らかにした後、モデルを対話システムの実装に適用し、システムの動作を通してモデルの有用性を確認する。 本年度は、年間を通して、仮説の設定と統計の算出およびモデルの構築を行った。 昨年度構築したデータと、対話の構造の概観により得られた知見や、既存の心理学的知見を用いて、ターンテイクの規則に関するいくつかの仮説を設定し、その妥当性を評価した。そのなかで、特に、観察者の振る舞いがターンテイクの決定に与える影響、ターンテイクが可能となる状況の役割依存性、発話者の視線行動における他者選択のルールの適用箇所、の3点について、音韻だけでなく視線のやり取りについても解析した。音韻と視線を併用した認識器を構成することにより、従来の音韻のみを利用したシステムと比較して40%程度の認識性能向上を達成できることが確認できた。 それと同時に、話者の文化的背景に差異がある場合の会話の例として、米国人同士の会話の収録を行った。米国人同士の対話の収録は、南カリフォルニア大学のDavid Traumの協力を得て遂行し、被験者のプライバシーについては日米両国の学術研究の規定の両方を満たすように配慮した。現在、12人の被験者を利用して約2.5時間分の会話の収録を完了しており、解析の準備を進めている。
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Research Products
(4 results)