2003 Fiscal Year Annual Research Report
多段移動中継広帯域IP網の構成法とその動画像コンテンツ処理システムの応用
Project/Area Number |
03J01209
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
土橋 健太郎 早稲田大学, 国際情報通信研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | アドホックネットワーク / RfID / 無線LAN / IEEE802.11 / シリンダストレージ |
Research Abstract |
本年度は、IEEE802.11Xの高速無線LANに関する基礎情報収集、移動体端末と通信システム全体におけるボトルネックの探索を行い、本システムが実現可能か検討を行った。その結果、本研究の目指すシステムのボトルネックは、移動体端末のストレージであることが分かった。本研究の対象とするコンテンツの容量を調査したところ、ある2県の教育・医療機関だけのWebページだけで総計500Gbyte、別のデータでは5000店舗のCM映像を384[Kbps]、15[s]で作成したところ総計3.66[Gbyte]ものデータを扱うことになる。一方、従来移動端末に利用されると想定されるストレージであるHDDは、アクセス速度が遅い。そこで、東北大学中村研究室で研究されたシリンダー型磁気ストレージシステムのようなシステムが必要であることが分かった。このストレージは、単三電池大で125Gbyteの記録要領があり、連続転送量が2Gpbsから1Tbps実現可能な円筒状の媒体である。本研究は、デバイスの基礎検討が行われたストレージシステムを組み込み機器へ適応するための、外部仕様設計、コンピュータアーキテクチャ、OSの検討について行った。その結果、磁気データを電気回路に載せる設計図の完成、複数のシリンダストレージの同期方法、ベッドの不良品に対するロバスティックな設計、コンテンツ配信用のシリンダストレージ内でのファイルシステム、シリンダストレージごとに演算装置を割り当てる分散OSの基礎設計を行った。 複数のシリンダストレージ接続に関する実験では、非同期にシリンダストレージを接続する場合に比べて、数倍から10倍近い転送速度の向上が得られた。 また、無線LAN接続におけるチャネル割り当てについても基礎情報の収集、検討を行った結果、RfIDを利用した無線LANによるアドホックネットワーク構築の手法が妥当であることが分からた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 土橋, 和田, 竹内, 富永: "テラビット級動画像転送可能なシリンダストレージシステムの外部設計"通信学会総合学会. 春季. 68-68 (2004)
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[Publications] 土橋, 竹内, 和田, 富永: "1トラック郡複数ヘッド型シリンダストレージシステムによるVODサーバ"通信学会総合学会. 春季. 67-67 (2004)