2004 Fiscal Year Annual Research Report
多段移動中継広帯域IP網の構成法とその動画像コンテンツ処理システムの応用
Project/Area Number |
03J01209
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
土橋 健太郎 早稲田大学, 国際情報通信研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 車車間通信 / アドホックネットワーク / ITS / MACプロトコル / MCS / CDMA / CSMA / センサネットワーク |
Research Abstract |
ITS分野における、車車間通信(IVC ; Inter-Vehicle Communication)、に関して研究を行った.車車間通信は、モバイルノードが車両であるモバイルアドホックネットワークであり、通信の高信頼性が要求されるシステムである.車車間通信における、MACプロトコル手法には大きく二つの手法に分類される.一つは、予約型MACプロトコルであり、各ノードが時間やCodeを予約し通信を行うため、リアルタイム性に優れている.もう一つは、Collision型MACプロトコルであり、各ノードが無線の予約をする必要がないため柔軟性に優れている.本研究では、どちらのプロトコルにも共通する課題に関する検討、二つの手法の特長を融合した手法の検討、Collision型MACプロトコルの改良に関する研究を行った.どちらのプロトコルにも共通する課題とは,車両密度の高い環境において通信の高信頼性が保たれないということである。本研究では、各ノードの無線センシング距離を可変とすることで従来の手法にくらべ50%から100%の送信成功確率を達成することができた。二つの手法の特長を融合した手法の検討とは、予約型MACプロトコルであるMCS/CDMAプロトコルをベースに,複数あるCodeの中に共有CodeというCollision型のアクセスを可能とするCodeを設けた。この事により、Codeの割り当てまでの送信待ち時間を抑えることが出来る。評価については、現在進行中である。Collision型MACプロトコルの改良に関する研究は,車車間通信に適していると言われているnon-persistent CSMAプロトコルの,キャリアセンス待ち時間を車両密度環境に応じて変える事で、従来のnon-persistent CSMAプロトコルに比べ、平均25%の送信成功確率向上を達成した.
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Research Products
(4 results)