2005 Fiscal Year Annual Research Report
細胞骨格、接着を制御するRhoキナーゼの構造生物学的研究
Project/Area Number |
03J01685
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
三島 綾子 (前崎 綾子) 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 低分子量G蛋白質 / Rhoファミリー / X線結晶構造解析 / 微小管結合蛋白質 |
Research Abstract |
低分子量G蛋白質RhoAの標的蛋白質であるRhoキナーゼについて、Auto inhibitionのメカニズムを複合体の構造解析から解明することを目的として、キナーゼドメイン、コイルドコイル/RhoA結合ドメイン、さらにPH様モチーフの3種類についてそれぞれ単独での精製を行い、複合体としての結晶化条件のスクリーニングを行った。 低分子量G蛋白質Rhoファミリーの他の蛋白質であるCdc42やRacの下流において、細胞骨格を制御している蛋白質であるCLIP-170のN末端領域にあるCAP-Glyドメインについての研究を行った。本研究課題一年目において、2番目のCAP-Glyドメインの構造解析を完了しているが、今年度は、一番目のCAP-Glyドメインの構造解析を完了させた。さらに、これらのCAP-Glyドメインは微小管や他の微小管のプラス端結合蛋白質であるEB1と相互作用することが報告されているため、これらの蛋白質との相互作用についても研究を進めた。 既に得られているCAP-Glyドメインの構造をもとにして、微小管やEB1との相互作用領域を予測し、予測された相互作用領域に変異を入れ、相互作用実験を行うことにより、それらの領域の重要性を明らかにした。 相互作用の研究においては、CLIP-170のCAP-Glyドメインと微小管やEB1との複合体での結晶化条件のスクリーニングも行った。 この他、現在までに得られた成果について、日本蛋白質科学会及び日本分子生物学会においてポスター発表を行った。
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