2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J01995
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
安永 明智 財団法人東京都高齢者研究, 福祉振興財団・東京都老人総合研究所, 日本学術振興会特別研究員
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Keywords | 高齢者 / 身体活動 / 身体活動調査票 / 健康関連QOL / 疫学調査 / 加齢 |
Research Abstract |
本研究は,東京都老人総合研究所・身体機能系運動科学研究グループの「高齢期の身体活動と健康に関する学際的縦断研究」の一部である。平成16年度は,平成15年度調査データを用いて,以下の観点から分析を行い,論文としてまとめていった. 1.「高齢者の健康関連QOLと身体活動の関係」 本研究では,加速度センサー付体動計を装着している高齢者を対象に,総合健康調査票から得られた健康関連QOL指標と客観的な身体活動レベルとの関連を検討した.分析の結果,男性,女性ともに低い身体活動レベルは,低い健康関連QOL得点を示した.具体的には,男性約5500歩以上,女性約4700歩以下の身体活動群は,それ以上の群と比べて有意に健康関連QOL得点が低かった.本研究結果は,「Yearlong physical activity and health-related quality of life in older Japanese adults : the Nakanojo Study」としてまとめ,国際誌に投稿中である. 2.「日本人高齢者に適した新しい身体活動調査票の開発」 本研究では,加速度センサー付体動計を用いた身体活動の客観的データや,先行研究から得られている身体活動との間接的基準変数などを利用して,総合健康調査票から得られた身体活動調査票のデータの信頼性,妥当性などについて検討した.その結果,開発した身体活動調査票は,加速度センサー付体動計から得られた客観的な身体活動量と有意な相関を示した.また,身体活動に関連があるとされている人口統計学的要因や健康指標との関連も確認され,調査票の妥当性が支持された.本研究結果は,「Development and evaluation of the physical activity survey for the Japanese elderly : the Nakanojo Study」としてまとめ,国際誌に投稿中である.
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