2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J01995
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
安永 明智 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所・運動科学研究グループ, 特別研究員(PD)
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Keywords | 高齢者 / 身体活動 / 身体活動調査票 / 健康関連QOL / 疫学調査 / 加齢 |
Research Abstract |
平成15年度は,東京都老人総合研究所・身体機能系運動科学研究グループの「高齢期の身体活動と健康に関する学際的縦断研究」の1年目として,平成15年7月に群馬県吾妻郡中之条町全域の65歳以上の在宅高齢者全員(約5,000名)を対象に,健康関連QOL指標,身体活動調査票を含む総合健康調査票を実施した.また,約300名を対象に,加速度センサー付体動計を1年間にわたって装着してもらい,客観的かつ定量的な身体活動量(歩数など)を測定している. 上記のデータを用いて,以下の研究を推進した.ひとつは,「日本人高齢者に適した新しい身体活動調査票の開発および妥当性の検討」である.具体的には,加速度センサー付体動計を用いた身体活動の客観的データや,先行研究から得られている身体活動との間接的基準変数などを利用して,総合健康調査票から得られた身体活動調査票のデータの信頼性,妥当性などについて検討した.その結果,身体活動票のデータは,身体活動に関連があるとされている人口統計学的要因や健康指標との関連が確認され,調査票の妥当性が支持された.本研究結果は,「Development and evaluation of the physical activity survey for Japanese elderly(仮題)」としてまとめ,国際誌に投稿準備中である. もうひとつは,「高齢者の健康関連QOLと身体活動の関係」である.具体的には,加速度センサー付体動計を装着している高齢者を対象に,総合健康調査票から得られた健康関連QOL指標と客観的な身体活動レベルとの関連を検討した.分析の結果,男性,女性ともに低い身体活動レベルは,低い健康関連QOL得点を示した.特に女性において,約4000歩以下の身体活動群は,約4000歩以上の群と比べて有意に健康関連QOL得点が低かった.本研究結果は,「The relationships between levels of physical activity and health related quality of life in Japanese elderly(仮題)」としてまとめ,国際誌に投稿準備中である.
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