2005 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの前期〜中期古生代珪質微化石生層序帯の構築と古生代地質体の起源
Project/Area Number |
03J02087
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
栗原 敏之 新潟大学, 自然科学系, 特別研究員(PD)
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Keywords | オルドビス紀 / シルル紀 / デボン紀 / 黒瀬川帯 / 南部北上帯 / 飛騨外縁帯 / 放散虫生層序 / 東アジア |
Research Abstract |
本研究は日本列島の古生代構造帯およびこれらと地質学的に連続する東アジアの地質体を対象として,(1)オルドビス紀〜デボン紀の放散虫を主とする珪質微化石の高分解能生層序帯の構築,(2)同時代性が確立された地層間における地質現象と群集構成の比較,を行い,東アジア古生代地質体の相互関係とその起源の解明を目的とするものである. 本年度は,日本列島の古生代構造帯に地質学的に連続するモンゴルのシルル系〜デボン系について,放散虫生層序に基づく年代決定と広域対比を目的に,基礎的な地質データの収集と化石抽出を行った.また,平成15・16年度に引き続き,国内の研究地域(南部北上帯いわき地域,熊本県の黒瀬川帯,京都府福知山地域の舞鶴帯)についても調査を継続した. モンゴルのシルル系〜デボン系については,20日間の野外地質調査を行った.平成16年度の野外地質調査によって,このシルル系〜デボン系が付加体であることが認定されたが,本年度はさらに広域的な調査と微化石による年代決定により,その詳細な層序と地質構造,付加年代および日本の古生界との関係も含めた古地理的な位置付けが明らかになった.その成果は国際学会(IGCP516)にて発表された.また,モンゴルから産出したシルル紀〜デボン紀の放散虫化石群集についての年代論,他地域の群集との比較などをまとめた研究結果について,2006年3月にニュージーランドで開催された国際放散虫研究集会Interrad XIにて発表を行った.
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Research Products
(5 results)