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2003 Fiscal Year Annual Research Report

加工食品フードシステムの価格伝達構造に関する計量経済学的研究

Research Project

Project/Area Number 03J02403
Research InstitutionPolicy Research Institute, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries

Principal Investigator

小島 泰友  農林水産省農林水産政策研究所, 評価・食料政策部, 特別研究員(PD)

Keywordsコメ市場 / 価格伝達 / 新しい実証的産業組織論分析 / クラスター分析 / グルーピング / 産地品種銘柄 / ボラティリティー / 季節性
Research Abstract

1980年代後半の輸入農産物の拡大と数々の農政改革によって,国内の農産物卸売価格は下落傾向にあるが,加工食品の小売価格は十分に低下していない.本研究は加工食品への不完全な価格伝達構造を定量的に明らかにすることを目的に,「新しい実証的産業組織論分析」の視点を含めた静学的価格伝達構造モデルを応用する.まず分析対象品目の相場動向,市場構造,企業行動を踏まえながら,垂直的多部門間の価格伝達分析を行い,その価格伝達要因を特定化し,その定量的な影響度を分析する.
平成15年産の米の不作は国民的関心を集めた.国民経済に対する影響を価格伝達性の観点から見るため,平成15年度は乳製品ではなく,米の価格伝達性に関する研究を優先させた.モデルの各種パラメーターの推計が完了していないため,モデルの応用には達していないが,コメ市場に関する動向分析の概要を示す.
主要10銘柄の共通点は,卸売価格の変動性は自主流通米入札価格の変動性より小さく,入札価格の変動が完全に卸売価格の変動に反映されるわけではない.しかし,小売価格に関しては,入札価格の変動性と同様の変動性を示す銘柄がある一方で,変動性の低い銘柄もある.自由米(計画外流通米)の値動きに対してクラスター分析を行い,産地品種銘柄のグルーピングを試みた.魚沼産コシヒカリを除けば,分析対象の17銘柄に関して,次の4つのグループに分類が可能であった。(1)新潟(一般)コシヒカリ,(2)東北産系銘柄,(3)東北産系以外の銘柄(但し,東北産系あきたこまちを含む),(4)北海道・青森産.自由米(計画外流通米)価格のボラティリティーの季節性を分析したところ,ほとんどの銘柄は,端境期前後のみにボラティリティーが高まるのではなく,毎年12月に最も低くなり,1月から徐々に高まっていき、10月にピークを迎える構造になっている。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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