2004 Fiscal Year Annual Research Report
インド・ゾロアスター教徒の思想形成-イスラームの影響とパールスィーの発展-
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03J02866
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
青木 健 東京外国語大学, 外国語学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | ゾロアスター教 / ペルシア / 宗教学 / 神秘主義思想 |
Research Abstract |
(1)「蔵書目録の出版」・・・旧年中から作業を進めていた「東京大学東洋文化研究所所蔵伊藤義教文庫目録」の蔵書目録が出版された。 (2)「論文の出版」・・・『生と死の神話学』の論文の掲載・出版。 (3)「中世ペルシア語辞書編集作業」・・・2万枚程度の単語カードの配列と、PCデータベース入力方式の決定を終えた。これから、単語カードの訂正、データベースへの入力、出版準備に取り掛かる段階にある。 (4)「中国上海社会科学院宗教学研究所での講演」・・・中国の古代イラン学者との交流を深めるべく、上海を訪問し、上海社会科学院宗教研究所で日本のゾロアスター教研究について2時間の講演を行った。この講演録は、同研究所の『当代宗教研究』に掲載された。 (5)「ゾロアスター教徒東漸研究」・・・中国江南地方の揚州に、唐代の移住してきたゾロアスター教徒の子孫村と自称する村を見つけ、訪問した。まだ予備調査の段階だが、もしかすると、画期的な発見になるかも知れない。 (6)「ゾロアスター教パフラヴィー語文献『デーンカルド』訳注」・・・ゾロアスター教パフラヴィー語(中世ペルシア語)文献『デーンカルド』の訳注を進め、『東京大学東洋文化研究所紀要』に、400字詰め原稿用紙×100枚の論文を2回連載した。 (7)「宗教研究論文の執筆」・・・去年のイラン調査を纏め、『宗教研究』に400字詰め原稿用紙×50枚の論文が掲載決定した。 (8)「イラン南東部の拝火神殿調査」・・・年末に3週間を費やして、イラン南東部地域の拝火神殿遺跡を調査した。中世ペルシア語文献と照合すると、学界未知の新発見が3〜4はあった。来年度中に論文に纏める積りである。
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Research Products
(6 results)