2003 Fiscal Year Annual Research Report
ビタミンDの生体内活性化におけるメガリン機能の解析
Project/Area Number |
03J03833
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山形 雅代 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(PD)
|
Keywords | メガリン / 腎機能 / ビタミンD代謝 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
megalinは、腎近位尿細管刷子縁に発現するendocytic receptorであり、糸球体で濾過された低分子量タンパク質を細胞内に取り込む。今回in vitroでmegalinの機能を競合阻害するタンパク質、Receptor associated protein(RAP)のリコンビナント蛋白をマウスに投与することにより、megalin機能についての検討を行った。小胞体保持シグナルを除いて可溶型としたRAPをマウスに投与したところ、投与後の尿で低分子タンパク尿が認められた。またRAP投与後の尿中へのDBPの漏出の増加をwestern blotにて確認した。これらは、生存したmegalin欠損マウスでの報告と同様であり、今回行ったこの系でもmegalinの機能を一時的に低下させることが確認できた。さらに、RAP投与後、尿中Pi排泄が有意に増加しており、血清中の250HDは、有意に低下していた。 又、transgenic mouseを作製するために新規にvectorを構築した。pCAGGSにN末に分泌シグナル(Ig-k-chain secretion signal)を組み込み、続いてmRAP(39-356)、C末にHis6 tagを持つvectorを構築した。この発現vectorよりTransgenic miceの作製用のtransgene(Sal I/Pst I fragment)を精製し、BDF1マウスの雌雄交配により得られた受精卵前核にinjectした。Injectの成功した受精卵計228個を偽妊娠マウス8匹に移植し、雄55匹、雌50匹の産仔(FO)を得た。離乳後、FOのtailより抽出したgDNAを用いPCR check, southern blotにより雄3匹(#2-1、#2-5、#4-2)、雌2匹(#2-6、#4-6)へのtransgeneの組み込みを確認した。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Yoko Santo, Haruhiko Hirai, Masaki Shima, Masayo Yamgata, et al.: "Examination of Magalin in the Renal Tubular Epithelium in Patients with Dent's Disease."Pediatric Nephrology. (in press).