2004 Fiscal Year Annual Research Report
Rad17,Ddc1,Mec3の減数分裂期における機能解析
Project/Area Number |
03J04338
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
酒井 賀津子 大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 組換え / 減数分裂期 |
Research Abstract |
相同染色体間の交叉型組換えは減数第一分裂で相同染色体を均等に分配するために必須である。我々はこれまでに体細胞分裂期DNA損傷チェックポイント遺伝子が減数分裂期組換えとその制御に関与する事を明らかにしてきた。出芽酵母Rad17,Ddc1,Mec3は体細胞分裂期ではPCNA様複合体を形成し、DNA損傷チェックポイントで機能している。これら因子の減数分裂期組換えにおける機能を明らかにするため、Mec3の染色体上での局在をRecAホモログであるRad51と共にクロマチン免疫沈降法により観察した。結果、Rad51と共にMec3はHIS4-LEU2DNA2重鎖切断ホットスポット近傍にDSB形成に依存して局在する事がわかった。さらにMec3の染色体への局在は一本鎖DNAの存在、及び他のチェックポイント因子であるRad17,Rad24に依存することを明らかにした。また減数分裂期特異的RecAホモログであるDmc1の変異株ではMec3はRad51と同じく染色体上に局在するが解離しない。これら結果からMec3がRad51と共にDNA2重鎖切断近傍に局在し、組換えに関わっていると考えられる。
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