2003 Fiscal Year Annual Research Report
マクロファージによるアポトーシス細胞認識の分子機構
Project/Area Number |
03J04380
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
仲矢 道雄 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | アポトーシス / 貧食 |
Research Abstract |
貧食細胞であるマクロファージから哺乳類の発現ベクターを用いてcDNA libraryを調製し、そのcDNA libraryを用いた発現スクリーニングによって貧食に関わる分子の同定を行った。具体的には、まずレトロウイルスベクターを用いてマクロファージ由来のcDNA libraryを作製し、そのcDNA libraryをNIH3T3細胞に発現させた。その後、それら細胞に蛍光物質を取り込ませたアポトーシス細胞を貧食させ、FACSを用いてNIH3T3細胞によるアポトーシス細胞の貧食を定量した。約35000のcDNA(=700 pool ^*50 plasmid/pool)をスクリーニングした結果、すでに貧食に関与することが示唆されている1種類の分子を含め4種類の分子に関してその分子の過剰発現だけでNIH3T3細胞の貧食能が亢進することを見出した。そのうち貧食への関与が報告されていない3種類の分子は全て1アミノ酸の変異によってdominant negative型の変異体を作製することが可能であった。そこで、それぞれのdominant negative変異体を作製し、NIH3T3細胞に発現させ、それらのNIH3T3細胞の貧食能に対する影響を調べた。その結果、それぞれの変異体を発現させるとMH3T3細胞の貧食が抑制されることを見出した。現在はNIH3T3細胞において認められたこれら3種類の分子およびそれぞれのdominant negative変異体の貧食に対する効果がマクロファージにおいても認められるか否かを検討中である。また、これら分子の上流あるいは下流にどのような分子が関与しているのかについても検討しているところである。
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