2004 Fiscal Year Annual Research Report
幼児の音韻的作動記憶活動が、ことばの獲得に及ぼす影響
Project/Area Number |
03J04480
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
湯澤 美紀 京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 幼児 / 音韻的作動記憶 / 語彙獲得 / プロソディ / 非単語 / 連想価 |
Research Abstract |
平成15年度に幼児を対象として行った非単語反復課題の実験結果をもとにして,言語情報に付帯するプロソディック情報ならびに非単語(記銘刺激)自体の連想価が,幼児の語彙獲得を促進するプロセスを,作動記憶の理論的枠組から説明を試み,それらについての考察を論文としてまとめた。 次に,子ども達の周りにあふれている擬態語(ドシン・ポチャン)や擬声語(ワンワン・ニャンニャン)といったオノマトペと言われる比較的幼児向けの言葉に特徴的に含まれる音韻論的特徴が,子どもの語彙獲得をいかに促進しているかを明らかにすることを目的として,まず,そのようなオノマトペの収集を試みた。具体的には,現在までに版が重ねられている絵本やことば遊び絵本を中心に300冊の絵本を抽出し,そこで用いられているオノマトペを選び出した。そこでのデータは,パーソナルコンピュータに入力され,音声データベース分析ソフトウェアにより,どのような音素が多く使われているかなどの視点をもとにして解析された。その結果,繰り返されると言った重畳型のものが多く見られると同時に,それらのオノマトペに多く見られる子音などを同定した。
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Research Products
(2 results)