2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J04498
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小西 葉子 京都大学, 経済学研究科, 特別研究員(PD)
|
Keywords | 生産関数 / 統計解析 / パラメトリック法 / ノンパラメトリック法 / 計量モデルの特定化問題 / マイクロエコノメトリクス / 経済成長理論 / 質的選択モデル |
Research Abstract |
経済学において生産関数は、汎用性が高く理論・実証両面において重要なトピックである。しかし標準的に用いられる関数型はごく限られており、考案されて数十年以上経過する。よって、従来型生産関数の関数型の再評価と新たな関数型の構築をし、それに基づく統計的推測を行っていくことが本研究の目的である。 本年度は特に関数型の特定化に重点をおいた研究を行った。具体的にはパラメトリック法とセミパラメトリック、ノンパラメトリック法の枠組みで可能な範囲のモデル構築を試みている。まず前年度の従来型生産関数の評価を基に、パラメトリック法による関数型の特定化(モデル構築)を行った。具体的にはわが国の地域データを用いた特定化と製造業・非製造業の企業データを用いた生産関数の特定化を行った。これらに対してセミパラメトリック、ノンパラメトリック法によるモデル構築を必要に応じて適宜行った。また推定量・検定量に対してシミュレーション実験も継続している。それに加え、より適切なモデル構築を可能にするために、ミクロデータの収集・精緻化も試み、次年度の研究のための準備も行った。これらの成果は、各種学会、研究会で報告し、パラメトリックベースの分析として、わが国の地域パネルデータを用いて、社会資本を含んだ場合の生産関数の特定化に関する論文と東証一部上場企業を対象として従来の関数型についての検討を行いその結果に基づきノンパラメトリックに関数型を特定化した論文を研究成果として公表した。
|
Research Products
(2 results)