2005 Fiscal Year Annual Research Report
浮上磁束管構造から探る太陽フレアエネルギー蓄積・解放機構
Project/Area Number |
03J04619
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
竹内 貴子 (石井 貴子) 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 太陽 / 活動領域 / フレア / 磁場 |
Research Abstract |
太陽フレアは磁場に蓄えられたエネルギーを急激に解放する活動現象である。その活動の源である磁場構造(特に捻れ構造)の発達過程を調べることによってフレアのエネルギー蓄積・解放機構を探ることが本研究の目標である。 京都大学飛騨天文台の太陽磁場活動研究望遠鏡(SMART)では、太陽前面の高分解能のH-alpha線像及びベクトル磁場を取得でき、SMARTのデータは活動領域の磁場の捻れ構造の変化とフレア活動との関連を調べる上で有用である。飛騨天文台でのSMARTを用いた観測及びデータ解析のための旅費に科学研究費を用いた。 今年度は、昨年開発した動画の作成方法を更に改良して手法を簡略化しかつカレンダー形式のウェブページを作成し、公開を開始した。そのシステムについては既に国際会議などで紹介されている。また、2005年9月に出現した今太陽活動サイクル中最大のフレア活動を示した領域について、SMARTの観測データを中心に解析した結果について日本天文学会2006年春季年会にて発表した。更に、H-alpha線像による観測は京都大学花山天文台でも行われており、その観測及び速報データ紹介についてもSMART同様に行えるように、科学研究費を用いて望遠鏡制御システムを整備するとともに、データ処理システムも構築した。
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Research Products
(4 results)