2005 Fiscal Year Annual Research Report
試験管ES細胞分化システムを用いたHOX関連白血病遺伝子の生物学機能の解析
Project/Area Number |
03J04770
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉田 愛 (幸谷 愛) 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 腫瘍進化 / AID / miRNA |
Research Abstract |
難治性白血病・リンパ腫の関連遺伝子と考えられているHOX関連白血病遺伝子及びイムノグロブリンにおけるクラススイッチ、体細胞突然変異のマスター遺伝子であるAIDについて、発生分化、腫瘍進化といった観点より、包括的に解析することを本研究の目的としたが、昨年度は、AIDノックアウトマウスとB細胞リンパ腫モデルマウスであるEmucmycトランスジェニックマウスを交配することによって、AIDがBリンパ腫の発症、腫瘍進化に関わるか否かを検討した。その結果、AIDがBリンパ腫の腫瘍進化に深く関わることを見出した。本研究はAIDがヒト難治性白血病・リンパ腫に対して、治療のターゲットになる可能性を示した。更に、RNA editing enzymeである,AIDのターゲット候補であるmiRNAについて、MIT Whitehead Institute Dr.,Lodishの協力を得て、腫瘍進化に関わるものを同定するスクリーニングを患者由来白血病細胞を中心に用いて、開始した。MiRNAの発現プロファイルについては、ヒト検体についてもデータが蓄積してきており、今後は米国Broad Instituteが公開しているヒトがん細胞に関するデータベースも含めて、腫瘍進化に関わるmiRNAを同定、解析していく予定である。
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