2003 Fiscal Year Annual Research Report
家族介護経験の「個別性」と援助グループに関する社会学的研究
Project/Area Number |
03J06717
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
井口 高志 お茶の水女子大学, 文教育学部, 特別研究員PD
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Keywords | 家族介護者 / セルフヘルプ・グループ / 痴呆 |
Research Abstract |
研究計画に基づき、家族介護者同士、ならびに専門家がかかわる援助グループへの参与観察とイシタビューを行った。具体的には、東京の保健福祉センター主催のグループの定例会に2003年5月から現在まで月1度参加、大阪のグループに2004年2月から参加している。また、痴呆性老人の介護者同士のグループの全国組織とアポイントメントを取り、各地定例会に参加、インタビューを行い、現在も継続中である。特に、大阪の団体に関しては、参加者に対するインタビュー調査の許可をいただいたため、3月からインタビュー調査を実施中である。団体の詳細やインタビューの内容についての詳細は、プライバシーの関係上、公表はできないが、こうした調査活動で得たデータをもとに来年度6月に開催される福祉社会学会大会、11月に開催予定の日本社会学会で報告予定である。 また今年度中の具体的な研究成果としては、2000年中にミネルヴァ書房から刊行予定の講座・福祉社会(6)の『地域社会のゆくえ-コミュニティからローカリティへ』に、「家族介護者への援助として介護者共同体-介護者同士のコミユーケーションの持つ思昧についての試論」として寄稿し、校正中である。内容としては、援助グループの持援助機能について、一時点における調査でははかりきれないという点、具体的な援助や情報の提供という従来言わている機能だけでは把握しきれないという点を強調した。
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Research Products
(1 results)