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2004 Fiscal Year Annual Research Report

都市空間の変容と場所イメージの歴史的形成に関する実証的研究-杜の都・仙台を事例に

Research Project

Project/Area Number 03J06997
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

武田 篤志  東北大学, 大学院・文学研究科, 特別研究員(DC2)

Keywords仙台 / 杜の都 / 森の都 / 場所イメージ / 都市空間 / 観光のまなざし / 社会学 / 地域研究
Research Abstract

本年度は、戦前に構成された「杜の都・仙台」の呼称とそれに相関する場所イメージが、終戦以降どのように変容したのかという点に留意しながら、仙台をめぐるローカルアイデンティティの現代的諸相について社会学的に明らかにした。
まず、戦前の観光案内書や郷土書で流通していた「杜の都」の呼称が、昭和に入ると仙台をモチーフにした流行歌に用いられ、歌声の経験として場所の記憶となる局面に準目し、戦前に人気を博したレコード曲「ミス仙台」と戦後の仙台を表象する「青葉城恋唄」を取り上げ、両作品の歌詞に描かれた仙台像の比較分析から仙台の場所イメージの変容を明らかにした(その成果は『仙台都市研究』第3巻に論文発表)。加えて、仙台市の戦災復興事業に関与し、主に戦後仙台の緑地行政に従事してきた行政関係者OBへの聞き取り調査をおこない、「杜の都」の呼称が仙台市行政のシンボルとなっていった経緯についてオラールヒストリーをまとめた(その成果は、これまでの諸論文のなかで適宜活用している)。
また、東北都市学会編『東北都市事典』(仙台共同印刷)の執筆依頼を受けたのを機に、戦前から戦後・現在にいたる「杜の都」の場所イメージの変化を通時的に概括した(武田担当項目:「杜の都」)。
さらに、理論的研究として、近年再評価が進んでいるフランスの都市社会学者、アンリ・ルフェーヴルの空間生産論とその派生的議論を取り上げ、現在の都市社会学で注目されてきている「場所の社会学」論議への道筋を明らかにするとともに、その先駆的な研究として、英国の社会学者、ロブ・シールズの社会空間化論を検討した(その成果は『社会学年報』第33号に論文発表)。

  • Research Products

    (3 results)

All 2004

All Journal Article (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 「杜の都・仙台」の場所イメージ変容と流行歌-「ミス仙臺」から「青葉城恋唄」へ2004

    • Author(s)
      武田篤志
    • Journal Title

      仙台都市研究 第3巻

      Pages: 56-66

  • [Journal Article] アンリ・ルフェーヴル『空間の生産』から社会空間化論へ-場所の社会学の一道標として-2004

    • Author(s)
      武田篤志
    • Journal Title

      社会学年報 第33号

      Pages: 243-257

  • [Book] 東北都市事典2004

    • Author(s)
      東北都市学会
    • Total Pages
      484
    • Publisher
      仙台共同印刷

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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