2003 Fiscal Year Annual Research Report
細胞核に局在するアクチン関連タンパク質hArp6のヘテロクロマチン形成への関与
Project/Area Number |
03J07405
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大渕 恵理 東北大学, 大学院・農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | アクチン関連タンパク質 / ヘテロクロマチン |
Research Abstract |
1.hArp6を含む複合体の解析 既知のActin-related protein(Arp)が複数のタンパク質と共に高分子複合体を形成して機能することから、核内でhArp6も複数のタンパク質と相互作用して機能していることを予想し、two-hybrid法によりhArp6と相互作用するタンパク質のスクリーニングを行った。その結果、機能未知のタンパク質human tetratricopeptide repeat protein 1(hTpr1)を同定した。大腸菌で発現・精製したhArp6とhTpr1を用いたpull down assayにより両者の相互作用を確認した。 2.hArp6とHP1の相互作用の解析 酵母から脊椎動物に至る広い生物種において、ヘテロクロマチン構築に関わる代表的なタンパク質としてheterochromatin protein 1(HP1)が知られている。ニワトリにおいてgArp6とCHCB1(HP1ホモログ)がin vitroで相互作用することが示されていることから、two-hybrid法を利用してhArp6とヒトHP1ホモログHP1α,β,γそれぞれの相互作用を解析した。その結果、HP1αのみがhArp6と弱い相互作用を示した。また、大腸菌で発現・精製したhArp6とHP1αを用いて両者がin vitroで結合することも示した。これらのことから、HP1とArP6の相互作用が脊椎動物で普遍的であることを明らかにした。
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Research Products
(1 results)