2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J08937
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山田 あすか 東京都立大学, 工学研究所, 特別研究員
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Keywords | 痴呆性高齢者 / こども / 知的障碍者 / グループホーム / 保育所 / 入所更生施設 / 生活環境 / 固有の居場所 |
Research Abstract |
本年度は,以下3つのテーマで調査・研究を行った. 1)保育所におけるこどもの生活行動特性と居場所の選択に関する研究 2002年度から調査フィールドとしている保育所において5月,10月にそれぞれ2週間程度の継続調査を行い,園児の終日の行動記録調査を行った.これまでの研究成果を日本建築学会計画系論文集に発表し,さらにこどもの心身の成長・発達と周囲の環境との関わり方の変化,および園児の居場所の分布について,異年度の同年齢クラス,同一調査時点の別の調査日における反復性に着目した分析を行い,論文投稿準備中である. 2)知的障碍者入所更生施設における知的障害者の行動特性と居場所の選択に関する研究 知的障碍者入所更生施設において,昨年度5月〜11月にかけて行った調査にもとづき,知的障害の程度および自閉症の有無と行動特性,居場所の選択の相関に着目した分析を行い,日本建築学会計画系論文集に発表した.また,入居者の居室と共用空間の設えと入居者の滞在の関係についての研究を同学術誌に投稿し,現在審査中である. 3)痴呆性高齢者グループホームにおける入居者による居場所の選択とその要因に関する研究 2000年度から調査フィールドとしている痴呆性高齢者グループホームにおいて,5月に1週間程度の利用者の終日の行動観察調査および入所者の入退所や心身の状況の推移に関するスタッフへのヒアリング調査を行った.入所者の入退所及び痴呆の進行・自立レベルの低下に伴う人的環境の変化と,入所者の居場所の選択の相関に着目した分析を行い,日本建築学会計画系論文集に投稿し,採用決定している.
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