2005 Fiscal Year Annual Research Report
C型肝炎ウイルスコア蛋白による転写因子Ets-1の活性化
Project/Area Number |
03J09387
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
青木 宏 日本大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | HCVコア蛋白 / シグナル伝達 / MAPキナーゼ / 転写活性化 |
Research Abstract |
申請者はHCVコア蛋白を発現するHepG2細胞において、Raf-1/MAPK依存性に転写因子Ets-1 mRNAが発現亢進していることを見出し、HCVコア蛋白発現に伴うEts-1およびMMP-7の活性化について検討を行った。 (1)Zymographyを用いたMMP-7蛋白の活性化の検討:抗マウスMMP-7抗体を用いた免疫沈降法によりHCVコア蛋白発現トランスジェニックマウス(以下HCVコア発現マウス)肝組織(東京大学医学部 小池和彦博士より供与)ホモジネートからMMP-7蛋白を精製し、ゼラチン添加SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動にて分離した。電気泳動後のゲルをrenature bufferにてインキュベート・0.1% Coomassie blueにて染色後脱染し、ゲル画像をスキャニングして解析を行った。対照の正常マウス肝組織にはほとんど活性化MMP-7蛋白が存在しなかったが、HCVコア発現マウス肝組織には活性化MMP-7蛋白が検出された。 (2)In situ ZymographyによるMMP蛋白の活性化の検討:in situ Zymo-Film^<【○!R】>(和光純薬/フジフィルム)を用いたIn situ ZymographyにてMMP蛋白活性化の検討を行った。HCVコア発現マウス肝組織より約6μm厚の凍結切片を作成し、in situ Zymo-Film^<【○!R】>に接着後37℃で24時間インキュベート、Biebrich Scarlet/hematoxylin double stainningにて観察した。HCVコア発現マウス肝組織は対照に較べprotease(gelatinase)活性は有意に上昇していた。MMP阻害剤(1,10-phenanthroline)を用いた同切片による実験の結果、HCVコア発現マウス肝組織におけるgelatinase活性はMMP特異的であった。
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