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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ラミニン活性ペプチドを用いた人工基底膜の創製

Research Project

Project/Area Number 03J10038
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

望月 麻友美  北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 特別研究員(PD)

Keywords基底膜 / ラミニン / ペプチド / キトサン / インテグリン / シンデカン
Research Abstract

本研究では、ラミニン由来の活性ペプチドをキトサン膜に固定化させたペプチド-キトサン膜を「人工基底膜」として開発することを目指した。これまでに、開発したペプチド-キトサン膜ペプチド上では作用するレセプターにより細胞への作用が異なること、さらに作用レセプターの異なるペプチドを組み合わせてペプチド-キトサン膜に固定化することにより細胞形態をコントロールできる可能性を示すことができた。またペプチド-キトサン膜のin vivoで効果を検討した結果、表皮細胞を受傷部に効率よく生着させる細胞移植キャリアとして利用できることがわかった。これらの結果より、ペプチド-キトサン膜の実際の医療への応用の可能性を示してきた。本年度は、創傷治癒に深く関与する血管新生に注目し、血管新生を促進するペプチド-キトサン膜の創製を目的に研究を展開した。まず、これまでに同定されているラミニン由来細胞接着活性ペプチドの中から血管新生促進活性を有するペプチドを同定した。in vitro, ex vivo, in vivoの血管新生促進実験からラミニンα1鎖由来のAG73ペプチド(RKRLQVQLSIRT)が強い血管新生促進活性をもつことを明らかにした。またAG73-キトサン膜を作成し、漿尿膜(CAM)アッセイを行ったところ、AG73ペプチド単独で見られたのと同等の強い血管新生促進活性が確認された。この結果より、AG73ペプチドの血管新生促進活性はペプチド-キトサン膜上でも保持されること、ペプチド-キトサン膜の血管新生をターゲットとした医療への有用性を示すことができた。これらの結果は現在論文投稿中である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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