2004 Fiscal Year Annual Research Report
地表・地下における撓曲成長の相関関係を利用した短縮帯における地形成長モデルの構築
Project/Area Number |
03J10325
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
越後 智雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 撓曲 / 逆断層 / 地震性地殻変動 / 年代試料 / 反射法地震探査 / 構造発達モデル |
Research Abstract |
本研究は,圧縮応力場などで認められる短縮変形帯での地形成長モデルの構築を目指す事を目的としている.逆断層運動にともなう地震性地殻変動のメカニズムは,地下で発生している現象のため直接見ることはできないが,反射法地震探査などの物理探査やボーリングデータの解析によって,ある程度の可視化は可能である.また,地震活動による地殻の変形が累積してできる地形については,測量によって三次元的にその形状を詳細に捉えることが可能である.そこで本研究では,従来は十分にその発達過程は検討されているとはいえない「撓曲」変形の進化・形成過程に注目することとした.撓曲変形は,断層が地表に到達しておらず,シャープな崖地形などが顕在化していないため,地下構造を含めてその性状を検討する必要がある. 今年度は,昨年度に引き続き秋田県横手盆地東縁地域と10月に発生した新潟県中越地震の震源域付近を中心に,現地調査を実施した.本年度は,3ヵ年の2年目ということで,地下構造データの取得が中心となった.現地での作業内容は以下の通りである. 1)地表における短縮変形に伴う変形形態把握のための測量を実施. 2)該当地域に分布する河成段丘の離水年代を示す炭化物や火山灰等の年代試料の採取. 3)他グループの反射法地震探査に参加し,地下約1km程度の地下構造調査のデータを取得. 次年度は,逆断層運動に起因する地殻短縮及び隆起テクトニクスの観点から,地下での断層運動と撓曲変形がどのように形成され,発達してゆくのかというプロセスを理解するために,構造発達モデルの構築を目指す.
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Research Products
(2 results)