2003 Fiscal Year Annual Research Report
イネ胚発生突然変異体を用いた初期胚発生における器官分化領域決定機構の解析
Project/Area Number |
03J10644
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 百代 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | イネ / オーキシン極性輸送 / fish bone / 形態形成 / ポジショナルクローニング |
Research Abstract |
イネは我が国の最も重要な作物であり、その形態の人為的制御は育種上重要な課題である。オーキシンの極性輸送は、胚発生におけるパターン形成や、胚発生以降の形態形成において、その体制を制御する上で重用な役割を果たすことが示唆されている。そこで、イネにおいて、オーキシン極性輸送が減少し、根、シュート、花器官など多面的な異常を示す突然変異体fish bone (fib)の解析を通じて、イネの体制制御とオーキシン極性輸送の関係、さらには、オーキシン極性輸送の制御機構の解明を目指し研究を行っている。 本年度は、ポジショナルクローニング法によりfibの原因遺伝子の単離を試みた。F2分離集団約1200個体を用いて解析を行った結果、FIB遺伝子の候補領域を、第1染色体の13cM付近約40kbpにまで挟み込むことに成功した。この候補領域について、WT(T65)とfib変体のシークエンス解析を行った結果、1つの遺伝子に変異を確認したため、現在この遺伝子について相補性検定を行っている。
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Research Products
(1 results)