2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J10831
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
香西 豊子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
|
Keywords | ドネーション / 歴史社会学 / 医学史 / 人体 / 献体 / 献血 / 臓器移植 / 再生医療 |
Research Abstract |
本研究では、先端医療技術と社会とのあいだに生じている軋礫に対して、「医の倫理」のような当面の結論を用意するのではなく、議論全体がよりかかっている基盤それ自体を記述し相対化することを目的に掲げ、下記の課題を遂行した。 (1)研究成果の報告(前半期) 本研究がいま、上記の目的をどこまで達成しているか、雑誌に発表した(裏面を参照)。 (2)他の研究者との意見交換(前半期) 「日本医療社会学会」・「関西社会学会」・「日本社会学会」・「日本民俗学会」の都合4つの学会、および「日本科学史学会(生物学史分科会)」・「(順天堂大学)医史学研究会」・「医療社会学研究会」の3つの研究会で口頭発表をおこない、専門分野を超えて意見を乞うた。 (3)医学史の知識の深化・蓄積(通年) 月に数回おこなわれる順天堂大学医史学教室の勉強会に加わり、医学に関する古文書を読解する技能を磨くとともに、本研究に関連する資料を収集した。 (4)国内外のドネーションの動向の逐時的な把握(通年) 献体・献血や臓器移植・再生医療に関する法制的・技術的な情報だけでなく、それらに対する反応も含めて広く捕捉した。 (5)分析視角ならびに手法の精緻化 社会学・歴史学の理論的な文献を読み、分析枠組みの精度の向上を目指した。
|
Research Products
(2 results)