2003 Fiscal Year Annual Research Report
ストレージネットワーキングによる次世代ユーティリティ・ストレージの実現
Project/Area Number |
03J10902
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
合田 和生 東京大学, 情報理工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ストレージシステム / アクセスログ / 自律管理 |
Research Abstract |
前年度の研究から引き続き、ストレージネットワークによる共有ディスクアーキテクチャを採用するクラスタシステムを対象とした動的負荷分散並びに動的資源調整に関して論文をまとめ、学会誌に採録を決定された。 研究初年度である平成15年度においては、ユーティリティ・ストレージにおける「アクセスログ情報のマイニングによる自律的高性能スケジューリング」の実現のため,情報システムにおける複数の入出力機構から横断的にストレージアクセスのログ情報を取得する機構、取得されたアクセスログ情報から性能改善に寄与する知識を抽出する機構に関して、調査並びに手法の検討を行った。また研究を進める上で必要な実験環境の整備、基礎的な実験を行った。 以上に基づき、入出力機構(デバイスドライバ等のソフトウェア、及びファイバチャネルによるストレージネットワーク)からストレージアクセスのログ情報を取得する機構に関して詳細設計を行い、Linuxオペレーティングシステムにおいて実装した。また、取得したログ情報をアプリケーションであるDBMSの問い合わせアクセスログと結合して処理するツール群、性能改善に寄与する知識抽出のため視覚的にドリルダウン可能なGUIソフトウェアを開発した。さらに、当該機構を用いて、商用DBMS並びに主要なデータベース・ベンチマークであるTPC-C及びTPC-Hを用いた環境においてアクセスログを取得し、ストレージへのアクセススケジューリングを改善することによりシステムの性能改善が可能であると思われる幾つかの具体的なケースを抽出した。 今後、上記の成果を発展させ、適用アプリケーションを拡大すると共に、抽出された性能改善のための知識をアクセススケジューリングへ反映させることにより有効性を確認し、論文にまとめる予定である。
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Research Products
(1 results)