2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J11545
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
李 佳ふぁ 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 翻訳 / 科学知識の移転 / 国際情報交換 / 科学史 / 台湾・イギリス・フランス |
Research Abstract |
今年度は、科学研究補助金による研究課題の「近代中国・日本における西洋科学技術の受容」に関する調査と資料収集を続けていた。特に、「翻訳」という一つの重要な経路として、いかにして科学知識の移転を可能とするのかについて、西洋近代科学知識の世界的波及の動向とその関連する研究を調査した。それまでの研究を、5月末に台湾で開催されたAsian-Pacific HPM国際会議で発表することになり、さらに自らの発表内容に基づく一つの論文はその学会誌にも掲載された。 4月末頃から約1ヶ月間は主に台湾で研究を続けた。台湾では近代中国と日本における西洋科学知識の伝播に関する新たな資料がよく整理されはじめたので、当地で情報収集の作業をしていた。一方、現地で活躍している当該分野の研究者たちと交流することをもできた。 10月20日からには、ヨーロッパへ一年間の渡航で資料と研究情報の収集をし始めた。イギリスのケンブリッジで訪問学生として、ケンブリッジ大学の科学史・科学哲学系で授業とゼミを参加しながら、主に東アジア科学の研究で有名なニーダム研究所で、カレン教授の指導を受けている。又、イギリスにある各図書館で資料と文献の所在を調べた。12月のはじめ頃には、フランスのパリでREHSEIS(精密科学と科学の精度に関する認識論的歴史的研究グループ)に訪問した。特に、科学史分野で有名な学者たちから研究に関する有益な情報とアドバイスももらった。 1月からはそれまで収集した資料を整理しながら、研究論文を書くのも着手した。
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Research Products
(1 results)